ノイズキャンセリング技術について

「ノイズキャンセリング」の概念が語られるようになったのは1970年代後半で、当初は長時間騒音にさらされる飛行機のパイロットを保護するために生み出された技術でした。

 

それが一般向けに改良されるようになり、本格的に技術開発が進むこととなります。

 

ノイズキャンセリングの原理は、マイクで拾った騒音とは逆の位相の音波成分を発生させて互いを消し合い、その場面で必要のない音、すなわちノイズを低減させるというものです。

 

この技術は遮音性の高い密閉型ヘッドホンに採用するのが最適で、ヘッドホンに内蔵したマイクロホンが騒音を分析し、逆位相の音を発生させて騒音を低減させる仕組みになっています。

 

現在、一般に発売されているノイズキャンセリングヘッドホンはこの仕組みを採用しています。

ノイズキャンセリング機能について

ノイズキャンセリング機能には大きく2つの処理手法が存在します。

 

ひとつは現在最もポピュラーなアナログ処理での手法。

 

市場にあるノイズキャンセリングヘッドホンのほとんどに採用されています。

 

アナログ処理は耳の部分にあるマイクロホンで騒音を集音し、アナログのフィルターとアンプを用いて信号処理をおこなっています。

 

そしてもうひとつがデジタル処理での手法です。

 

デジタル処理では、ハウジング内に内蔵したDSP(デジタルシグナルプロセッサー)を中心とする独自のシステムにより、騒音の分析から音を打ち消すまでの過程をコンピューターと同じように演算します。

 

まず騒音を数値に置き換えることからスタートし、騒音がデジタル化=数値化されることで正確なデータを基にしたノイズキャンセル処理をおこなえるようになります。

 

したがって、デジタル処理の方がアナログ処理よりも高精度なノイズキャンセリング性能を発揮できるといわれています。